第22回徳島人工呼吸セミナーを開催しました

去る2026年3月28日(土)、徳島大学大塚講堂で第22回徳島人工呼吸セミナーを開催しました。

本セミナーは2004年の開始以来、多くの皆様に支えられてきましたが、今回は5年ぶりの徳島での開催となりました。医師・看護師・臨床工学技士・理学療法士など多職種の皆様にご参加いただき、改めて人工呼吸管理への関心の高さを実感する機会となりました。

講演①
急性期病院における意思決定支援と人工呼吸器の中止
則末 泰博 先生(東京ベイ・浦安市川医療センター)

急性期医療における意思決定支援という重要かつ繊細な課題についてご講演いただきました。近日公開予定の4学会合同ガイドラインの作成委員としてのご経験を踏まえ、改訂の要点を交えながら、人工呼吸器の導入・継続・中止に関する意思決定支援の在り方について、示唆に富むご講演をいただきました。

講演②
酸素化の目標値は?
西村 匡司 先生(愛染橋病院)

日常臨床で頻繁に直面する酸素化の目標設定について、最新の知見とともに分かりやすく解説いただきました。QRコードを用いたポールを活用し、聴衆の酸素投与に関する認識を共有しながら講演を進められました。過不足のない酸素投与の重要性を改めて考えさせられる講演でした。

医療機器メーカーにご協力いただき、休憩時間などに最新の呼吸関連機器に触れる機会を設けました。

講演③
気管切開・永久気管孔患者の看護
鎌田 あゆみ 先生(国際医療福祉大学成田病院)

気管切開および永久気管孔を有する患者の看護について、現場で役立つ具体的な知識と工夫を共有いただきました。複管式気管切開チューブの特徴や管理の実際に加えて、自施設におけるRSTの活動についてもご紹介され、多職種連携の重要性を強調された内容でした。

講演④
明日から使える!人工呼吸器グラフィックのミカタ
板垣 大雅 先生(徳島大学病院)

人工呼吸器グラフィックの基本的な読み方から、代表的な患者ー人工呼吸器非同調の特徴や発生機序、グラフィックを用いた肺保護戦略まで、明日から臨床の現場で活かせる内容を中心に解説いただきました。

講演⑤
小児の人工呼吸 ~基本、ときどきマニアック~
竹内 宗之 先生(国立循環器病研究センター)

小児人工呼吸の基礎からアドバンストな内容まで幅広くご講演いただきました。成人とは異なる呼吸生理を踏まえた管理のポイントに加え、小児における自発呼吸試験に関する新しい知見についてもわかりやすくご紹介いただき、理解を深める貴重な機会となりました。

セミナーを終えて

今回のセミナーは、約200名の皆様にご参加いただき、盛況のうちに終了することができました。

当日は徳島新聞の取材を受け、翌日の紙面にて本セミナーの様子をご紹介いただきました。

本セミナーは、単なる知識の共有にとどまらず、多職種が共通の理解のもとで安全で質の高い人工呼吸管理を実践することを目的としています。

参加者の皆様にとって、日々の臨床をアップデートする一助となれば幸いです。

尚、令和4年以降、徳島県内では呼吸療法認定士の点数取得が可能な講習会が開催されていない状況が続いていました。

本セミナーは、人工呼吸管理の学びの機会を提供することに加え、こうしたニーズに応える場としても、今後継続していきたいと考えております。

次回の開催は決まり次第ご案内いたします。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。